■日本でも、冬の星座として有名なオリオン座。オリオンは、ギリシャの海の神、ポセイドンの子どもです。だから、オリオンは、海の上でも、陸の上でも、同じように歩くことができました。あまけにとても背が高く、海の底を歩いていても、頭が海からでるほどでした。それに、とても力が強く、太いこん棒を持って、陸の上を歩き、トラもライオンも、簡単に倒すことができました。そのため、ギリシャ一番の猟師になったのです。
■そうしているうちに、オリオンは、だんだんと自分の力を鼻にかけるようになりました。オリオンは『自分よりも強いものはいない』と、力を自慢するようになりました。そんなオリオンの態度を見た女神ヘーラは、オリオンをこらしめてやろうと、オリオンの足元に、大さそりを放しました。さすがのオリオンも、さそりの毒には勝てず、死んでしまいました。その後、オリオンもさそりも、星座としてそらに上げられましたが、今でもオリオンはさそりを苦手としていて、さそり座が東の空に上りはじめると、すごすごと西の空にしずんでいくのです。
■オリオン座の神話は、もうひとつあります。それは、女神アルテミスとオリオンの神話です。アルテミスは月と狩の女神で、オリオンは狩の名人でした。そんな2人はいつしか大変なかが良くなり、いつか結婚するだろうと言われるほどでした。それを知ったアルテミスの兄アポロンは、2人を引きはなそうとしました。ある日、アポロンは、オリオンが頭だけ海から出して散歩しているところを見つけました。そこでアポロンは、オリオンの頭を金色に輝く岩に見せかけ、アルテミスにその岩を弓で射るように言いました。アルテミスはうっかり兄の言葉に乗せられ、その岩に向かって、弓を放ちました。アルテミスの矢は黄金の岩に突き刺さり、オリオンは死んでしまったのでした。金色の岩がオリオンだったことを知ったアルテミスは、とても悲しみ、大神ゼウスに頼んで、オリオンを星座に上げてもらいました。それで、冬の夜には、オリオン座のすぐ近くを、月が通り過ぎていくといわれています。 |