図書館主催の公開講座が始まりました。

2022年07月14日

 さる6月22日(水)午後2時40分から午後4時過ぎまで、初めての企画として高田短期大学付属図書館主催の公開講座が開講されました。この講座は、地域社会の方々に生涯教育の場を提供することを趣旨として、今年度中に4回開講されます。

 その初回となったこの日は、津市の広報紙、本学HPなどを通じて、募集し当選した15名の方を図書館にお招きしました。テーマは「ドナルド・キーン — 日本文学再発見」。昨年おなくなりになった日本文学研究家のドナルド・キーンさんを取りあげました。日本文学と出会い、悲しい戦乱の時期を経て、来日し日本文学を世界に紹介した足跡をたどりました。源氏物語との邂逅、日本語の習得、戦争の記憶、日本の作家との交流、ノーベル賞選定にまつわる裏話、芸事や和建築の研究、晩年の日本国籍取得など、図書館員がいくつかのポイントを堀り下げて紹介しました。

図書館員の文献紹介に続いて座談会へと移り、ティーサービスが感染症対策の一環としてペットボトル飲料の提供となってしまいましたが、のどを潤しながら文学談義を楽しんでいただきました。比較的少人数で皆さんお互いに友好を深めながら、次回につながる有意義な座談会になりました。

この講座は「図書館司書と楽しむ文学とおしゃべりの講座」として全4講座が開講されます。次回は9月21日(水)に「源氏物語 — 序章」として2回目が開講されます。その後、10月12日(水)に「詩をどう読むか」が、11月30日(水)に「小津安二郎 — 世界の評価」が、それぞれ開講されます。回を追うにつれ、参加者の皆さんが打ち解けて、深まっていく議論に期待したいところです。(今年度の募集はすでに終了しています。)